独り言置き場

溢れた感情を供養するための場所

ヒプステTrack2の感想を殴り書くだけ

※初日と13日マチネ、千秋楽視聴

※ステ本編、原作、コミカライズ、全てネタバレ

※俳優さんを愛称で呼びがち

※CP表記はありませんがゴリゴリの腐女子が書いています。

 

ヒプステtrack2!!!!!!

地方住みなので遠征は泣く思いで断念したが(前記事参照)、ニコ生配信とライビュを見ることができた。

 

 

 

 

 

 

ありがとう・・・(号泣)

 

 

 

 

 

 

いやほんとに泣くしかなかった。ずっと泣いてた。

 

飴村乱数、居た。そこに居た。私の抱いた理想を軽々と越えてくるのは何故なんだ。現実が最強すぎる。

脚の細さが立ち絵だった。肩すくめながらユラユラする動きが最高だった。「乱数の揺れ方はこれしかない」と思った。ソロパート終わってハケる時、いちいちスキップしてるのもめちゃくちゃ乱数。

でも可愛いだけじゃなくて、ちゃんと格好良い。座ってる時にはがっつり股開いちゃう男の子だった。一挙一動が、その全てが“飴村乱数”だった。いやもう本当にすごい…

世古口くん、あんステの宙も評判良かったから大丈夫だろうと思ってたけど、完成度高すぎて逆に大丈夫じゃなかったね。

初日OP、「お待たせしすぎたねオネーサンたち」って聴いた瞬間涙が溢れてきて止まらなかった。本当だよお前…ずっと待ってたよ…12月からずっと待ってたんだわ…この世に生まれてくれてありがとう。

千秋楽カテコで「マスクないから後ろ向きでごめんねっ!」と挨拶する姿、愛おしすぎて抱きしめたかった。乱数に関しては特に感情が溢れて止まらないので、あと3記事ぐらいは書ける気がする。というか書くと思う。

 

夢野幻太郎。

ビジュアル is 神

そりゃあもう、天下の前ちゃん様なので(?)指の先まで色気を纏っていらっしゃった。

「誘う♪」つって手パタパタさせる踊りえっち過ぎるけど年齢制限大丈夫?ハンドサイン振りながらもう片方の手で帯抑えてるのも何かわからんけどめちゃくちゃにエロかった。

ソロ曲はいつもの不思議な雰囲気だし(パネルが横に倒れていく演出最高)、可愛いおじゃるも健在だし、ディビ曲になると結構勢いあるラップもするし、相変わらず一粒で何度もおいしい男でしたね。

原作の夢野はポエトリーラップって言うのかな…つらつらと語るようなラップが多いから、今回キャッチーなリリックが沢山あって新鮮だった。

また夢野幻太郎の可能性が広がってしまったね。感謝。

 

有栖川帝統。

もしかして帝統がスロ台蹴りさえしなければあんな悲劇起こらなかったのでは…?ある意味作中で一番戦犯した男。

しかし元気な20歳ほんと可愛い。養いたい。24歳組に遊ばれ愛され可愛がられてる末っ子の空気が毛穴中から出ていた。いや滝澤諒に毛穴なんか無いが。

多分だけどダンスめちゃくちゃ上手くない?小さなところでステップ細かく踏んでてよかった。動く度にコート脱げていくの、圧倒的「リアル」。

どなたかのレポで、一度コートが舞台装置に挟まっちゃって悩んだあげくコート脱いで置き去りにしたというのを見たけど、あまりにも“帝統”ですね。すごい。

全体曲の「ブン⤴シャカラカブン⤴シャカラカブン♪」が1人だけ尺無駄遣いしてて死ぬほど好き。流石何にも囚われない男。

 

「遊び半分でDead or Alive ダイスに命かける」って歌詞だけ、少し疑問に思った。

帝統にとってギャンブルって遊び半分なんだろうか。確かにふざけた男だが、あれはあれで真剣に命賭けているもんだと思ってたけど。

でもまあ、捉え方次第なんだろうなとは思う。「遊び半分」を「真剣に」やってるんだろう、みたいな。

それはシブヤ全体にも言えることで、3人とも真面目に不真面目みたいなところがある。特にステの中のシブヤはその空気が強いというか、1stバトルの前の彼らだなあ…と言う感じがした。

楽しいからバトルしちゃう、自由奔放にキャッキャしてるだけというか、ただ今が楽しいから一緒に居るだけでまだポッセにはなりきれてないような関係性。

幻太郎が乱数についてあれこれ勘ぐってるのとか、BBBのドラパを彷彿とさせた。まだお互い腹の中は見せてないんだな…という。

Stellaを乗り越え、マリオネットを乗り越えてきた女としては、ステでのこの関係性の薄さを少し寂しく思ったりもした。

だから、最後に帝統が乱数に「仲間なんだからあんま1人で動くなよ」って言ってくれてすごく嬉しかった。この子たちはこれから仲間になっていくんだなあ、と改めて思えた。ありがとう帝統。

 

シブヤのディビ曲、今作の中で1番好きな楽曲。曲者具合というか、トリックスターを体現したようなビート。リリックの通り、ずっとユラユラ揺れてる。

2ndバトルとか中王区とのあれこれとか、全部解決してからもう1回3人でこの曲を歌ってほしい。その日が本当のゴールだと思う。

それはそれとしてインスト配信お願いします(無類のインスト好き)

 

シンジュクの話もしたい。

神宮寺寂雷:本物 

声も体格もビジュアルも素晴らしかった。Taiyo Ayukawaという男を生み出したこの世、空気読めすぎ。私は日頃寂雷先生にはあまり注目してないんだけど(ごめん)、今回のステでは先生から目が離せなかった。

ていうかもう本作のヒロインだと思っている。

見たか?髪を振り乱す先生を。原作だとあんまり激しく動くイメージがないから、今回初めて寂雷先生のそういう部分を目の当たりにした気がしてテンション上がった。動く度にブゥンッって効果音聞こえたやん。ダイナミック寂雷。頭身オバケ 手足so long long long 動きが映えすぎ存在しすぎ。

ていうか今回、キャラ全員の身長バランスが完璧でしたね。ディビジョンごとでももちろん、1番手並んだ時のどえらい身長差も良かった。

あんなん都内歩いてたらそりゃ注目の的だわ。拝むわ。

 

伊弉冉一二三。

脚が長くてびっくりしちゃったよ…

あらやん、アラフォーとは思えないポテンシャル見せてきたわね。流石でした。ていうかもはや29歳よりも若く見えたよ?怖い

ホストモードとの切り替えがすごく自然で感動した。456のあらやんは割と想像できてたけど、123も完璧でしたね。天才。「どっぽちんウケるwww」の言い方が公式すぎ。可愛い。

あらやん独特の舌足らずなような喋り方と相まって幼女が誕生していた。ハンドサイン振るとき身体全部使って元気いっぱいだったね。たのしいね。

ラップ始めたら途端にNo.1なのやめて。やめないで。

 

観音坂独歩。

Track1に比べてダンスが多かった今回のステで、独歩だけは全体曲のソロパートで頑なに踊らないの面白かった。

世界に翻弄されてペコペコしょぼしょぼしてる不憫な男。月曜日は血尿火曜は胃潰瘍だもんな。本当に可哀想だ… 傘も売り切れるし。せっかくのソロ曲なのになあ。

千秋楽ライブパート、舞台装置にもたれかかって虚無の顔で拳振ってる姿に大笑いした。あれみんな笑っただろ。

しかしいざ踊り出すとキレキレ。ラップしたら殺意の高さ見せつけてくるバトルロイヤル。やればできるやんけ!

観音坂独歩、そういうところだぞ。

 

ジュクの曲、治安悪すぎて笑った。Shinjuku Style路線。「紡げ極上の暴言」というリリックに全部詰まってる。流石原作で全員消滅と叫んだ男たち。

「しねえぜ手加減」とか「ごめんなさいはもう御免」とか、原作の楽曲から持ってきてるフレーズ沢山あったね。

シンジュクは良くも悪くも関係性があまり変化してないので、安心して見ていられた。幼馴染の立ち位置が常に寂雷先生の両サイドで破天荒な暴れん坊してるのが解釈一致。

一方で、コロナじゃなかったら幼馴染の近すぎる距離感もっと見られたのだろうかと思わないでもない。

 

アサクサの話。

鬼灯じんぱーーーち!!!!!

めっちゃ好き。何回でも名前呼びたい叫びたい。

江戸っ子繋がり、寂雷先生と本質的には割と似ているかもしれない。大事なものを守るためには拳を握る強さがあるけど、本当は争いを望んではいない。

言っちゃ何だが、H歴の人間にしてはまっとうな考えだ。

割とビジュアルがおぼこい雰囲気だったので(あと横に先生が居たので)幼く感じてたけど、考え方とか発言とか、ちゃんと大人だったね。

俳優さん36歳なのね。あの見た目で…すげえ…

ということは甚ちゃんも三十路前半とか、それなりの歳なんだろうか。まあアサクサで親方やってるぐらいだしな。

ところで親方って何のお仕事?

 

駒形正宗。

甚ちゃんの相棒的な男。大事なときには甚八って呼んで気合い入れてくれる関係。良い。

いたずらっぽくも優しいお顔をしていらっしゃった。もう一回「観音坂ちゃん」って呼んでくれよ…

全体曲のソロパートの振り付けが断トツで好き。すごく可愛い。酔いどれステップみたいなやつ、あそこだけ何回も観てしまう。

リリックはリリックでほとんど酒の話しかしてなくて面白いね。酒持ってこ~い^^

 

影向道四郎。

ちゃきちゃき…(色気)

多分アサクサの中では弟分というか、少し若めに設定されてるキャラだと思う。甚さん、マサさんってずっと尻尾振ってるわんこ。かわいい。敬語使う男の子愛せるわ。

詩的な表現多めでちょっと痛いぐらいなのが青いね~って感じ。

正直に言うと初日見たときは甚八追うのに必死で全然見てなかったけど、改めて観たらすごく好みでした。お小遣いあげたい。

ダンスがDDBのLEDランプと連動してる場面があって良い演出だなと思った。あぁ言う、1人の動きに世界が着いてくるみたいな演出が好きなんですよね。

蕎麦食べに行きたい。コロナ収まったら浅草観光行きたいです。ほんと。

 

前作のアカバネがあんなんだったのでアサクサはどんなやらかしをしてくれるかと思ったら、ただの良い人だった。

ディビ曲のダンス可愛すぎないか?サビも可愛いけど、個人的には前奏の腰曲げてサイドステップ踏むみたいなダンスがめちゃくちゃ好きだ。

ていうかディビ曲めちゃくちゃ良い。ケンカっぱやいけど人情に溢れたあったかい下町の雰囲気を、お祭りのような楽曲が良く表していた。

イカす奴らだったのに何であんなことになってしまったんだろうね…

アサクサが何したって言うんだよ…何をしたどころか、あの荒れ狂った世界で一番正しく生きていたような気がするのに…

Track1でもそうだけど、ヒプステのオリジナルキャラはH歴のあり方そのものを批判してくるところがすごく良いと思っている。

ヒプノシスマイクという新しい暴力が生まれただけで本質は争いの時代を繰り返しているってことに気がついて、それを批判する人間がちゃんとH歴にも居る。

そういう人のことをしっかり描くことでヒプノシスマイクの世界観に深みが出るんだなと思う。

しかし、そういう人が見事に時代の犠牲になっていくのは悲しいところだな…

こんな時代じゃなければ、アサクサの人たちはもっと自由に居られただろうになあ。

いつかまた、麻天狼と楽しく酒飲んだり草野球したりしてほしい。さらにいつかは、他のディビジョンとも志を共にできると良いなあ。ハマとか気が合いそう。

 

ちょっとだけ乱数の話。

今回の件では乱数は完全にヒールだったけど、乱数だけに怒りを向ける気持ちにもならない。

だって、乱数が一番辛かったことを我々はもう知ってるから。

何なら今回のステ、私は乱数に感情移入した。ヒールのはずの乱数に。

甚八にこき下ろされるシーン、らむちゃんの気持ちを思うと辛くて見てられなかったな。

乱数は多分、「人間味が無い」って言われたことに怒ったっていうよりは、寂雷と比べられたから怒ったんだと思う。

道を外れて暗殺者やってたぐらいだ。寂雷だって、経歴も能力も大概人間離れしている。予定調和だったとはいえ、一度は寂雷と仲間になって、多くの時間を過ごして、似た部分、心の通じそうな部分を感じてたからこそ、根本的なところで何かが違ってることが悔しかったんじゃないかなと。

乱数がその何かを間違えてしまったのは乱数のせいじゃないし、余計だろうな。

そう、乱数と寂雷の間にあるクソデカ感情をゴリゴリ描いてくれたという意味でも、このステ評価高い。寂雷も結構執着見せてくれたし。

ここまで先生は人道に反してるから乱数のこと許せないのかなぐらいに思ってたけど、全然「飴村乱数」個人に執着してたわ。

激重感情、入り乱れる愛憎。最高。こういうの大好物。

 

乱数に関しては、もうシンプルに、マリオネット聞いちゃったら乱数に肩入れするに決まってるじゃん…ていうのもある。嘘の笑顔の中にも本当の笑顔はあるし、そもそも奥底にある乱数の苦悩を誰か見つけてあげてほしい。

やってることは確かに人道に反してたけどね?エグかったけどね?

彼の犯した罪は確かにそこにあるから、全部許して簡単にまっさらにはできないとは思う。だけど彼をそうさせたのは中王区であり、周りの人間たちであり、それを消費する我々だということも忘れちゃいけない。

まあ原作知らなくても、ステの中でも乱数が苦悩している様子は描かれていたし、アサクサにとどめを刺すつもりが無かったのもわかる。

やっぱり、完全な悪として乱数を捉えないでほしい、という空気を感じた。

確かにMCD壊したのもTDD壊したのもよつつじ眠らせたのも合歓ちゃん奪ったのも全部乱数だけど、寂雷にラップ教えたのもTDD創ったのもぽっせ創ったのも全部乱数なんだぜ。

乱数を愛してくれる世界になってほしい。どうか。

実際、原作知らない人がどう感じたのか、是非意見聞いてみたい。エゴサしよ。

 

既に5000字以上書いてしまっているので、今回はこのぐらいで。

突然終わるやんと思われたかもしれませんが、終わりが無いことを悟ってしまいました。これからはちょっとずつ増やしていくことにします。

誰に見せるでもなく書いているので、そういうところ自由で良い。

 

イケハマが王道なら、シブジュクはまさに邪道。

勢いで魅せるのではなく、捻った表現やビターなストーリー展開が光る良い舞台だった。

キャラクターに合わせて雰囲気作ってくれるリスペクトの精神、作品の中でどんどん新たなチャレンジをしてくれるその姿勢がバチバチに現れてる、これだからヒプステ好き。一生着いてく。

とにかく、今回も観ることができて本当に良かった。関わってくださった全ての方に感謝しかない。

3月の再演こそ、現地で浴びれると信じて。ありがとう ヒプステ!